KODAKARY
A Journal for Amateur Photographers

雑誌 KODAKARY  Kodakeryという雑誌はアマチュア写真家用にコダックが発行していたカメラ雑誌である。毎号作例が多く(もちろんコダックの広告も)、いろんな場面の写し方を丁寧に解説している今見ても参考になる少雑誌である。

 写真は1921年11月号の1ページ。1921年と言えば日本はまだ大正時代である。もうすでにアメリカのアマチュア写真家はこんなテクニックを気軽に楽しんでいたらしい。
 解説によれば、この写真は夜9時にシャッターをTimeにして開き、7時間連続露出したものである。空の白い線は月の軌跡、手前の白い線は少年がランプを持って歩いた軌跡だそうだ。月明かりは日中の太陽の明かりの1/600000しかなく、そのため7時間の露出でやっと周囲の景気が写り込んだ。昼間なら1/25秒で済む。少年は動いているので写らないが、ランプの明るい部分だけがフィルムに感光している。

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