Six-20 TLR Camera
Six-20 Camera  Six-20とは6-20、すなわち620フィルムのことである。120フィルムのスプールハブの径を小さくして細身にしたものでカメラを少し小型にできる特徴がある。

 Six-20 TLRは戦後すぐに入門者用廉価二眼レフとして流行したカメラである。いろんな種類がある。狙ってシャッターさえ押せば簡単に写真が撮れる、こういうカメラはいつの時代にもあるものだ。

 個性的なデザインのカメラが多いが共通点は、小さくて軽い、75mmくらいの単玉レンズ、F11くらいの固定絞り、シャッターは1速のみ、620フィルムしか使えない、フラッシュガンが必ず付けられる、二重撮影防止策も必ずある、決まって大型反射型ファインダーを採用している、ボディはプラスチックなどなどである。大型のビューファインダー(反射型)は写る像が明るく、かつ美しいので思わずシャッターを押したくなるカメラだ。

 写真を撮るための必要最小限のスペックを持った、写真をもっと大衆のものに近づける目的で作られたカメラである。620フィルムさえ手に入れば今でも立派に6x6cmの中判写真が楽しめる。ラチチュードの広いネガフィルムが主流だったので露出の失敗は少なかったのではないか。屋外で撮るかぎり思ったよりよく写る。アメリカのガレージセールには必ず1台や2台あるところみると相当普及したようだ。5〜10ドルでごろごろしている。
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